Rinsou3936の日記

人間万事塞翁が馬

優柔不断

自分が分からない、何をすればいいのか分からない。

自分の生まれ育った家庭環境を鑑みれば、そこに原因があるということに

疑う余地はない。

とにかく、自分の言いたいこと、したいことをする事は、悪いことだと

叩き込まれてきた。 わがまま言ってると、すべてがゴチャゴチャになるぞ!

そうアレから言われ続けてきた。 食事中に、私は恐怖のあまり箸を噛んで

折ってしまったこともあった。 約二十年間、アレと同じ屋根の下で生活

したが、交わした会話は10分もないだろう。 

決してオーバーに言っているのではない、

本当に話したことなどないのだ。 私が家出をした時、

親と話したことなど一度もないと僕が言うと、

アレは「そうだ話したことなどないよ」

と平気で、さも当たり前と言わんばかりに、そう言い切った。

その代わり、まったく理不尽な怒りを、これでもかと浴びせられ続けた。

私は小学生の頃くらいから、夕食から夜の十時くらいまで、アレから

ネチネチと説教され続けた。 私は泣きながらも、一体何でこんなに

怒られているのか、さっぱり理解できないでいた。

でも、今ならハッキリと分かる、アレは精神病を患っていたのだと。

自分の惨めな敗北者としての社会的立場に立たされたアレ自身は、

周りの人々から、バカにされ疎外され罵詈雑言を浴びていたのだ。

そして社会最底辺へ身を置かざるを得ない自分に対して

卑屈になり、我慢の限界を超えたアレは、最後には狂ってしまってたんだ。

当然の結果と言うべきか、私は、中学生の頃から精神的に異状を

きたし始め、今では立派な精神病患者だ。 自分を抑え続けてきた結果、

自分が何をしたいのかさえ分からなくなってしまった。 

本当に分からないのだ。